こんにちは。私は大学の理学部、物理学科で学ぶ女子です。
今、リケジョ、つまり理系女子が注目を浴びていますが、私もその一人です。
文系と違い、レポート提出は多いですし、けっこう勉強に追われています。
ちなみにメガネはかけてなくて、視力はいい方です。
回りに男子は多いので、モテるかといったら、案外そうでもないです。
たまに身内の女子で集まって、他大学の男子と合コンすることもあります。 

リケジョは敬遠されるかと言えば、そんなこともなく、私たちは美女揃い(?)なので問題はありません。
これは、去年の秋の学園祭シーズンが終わった頃のことです。
ある大学の男子との5対5の合コンに参加し、私はその中の一人の人とすっかり意気投合して、スマホの番号やメアドも教えあって、後日、二人っきりで会うことになりました。
そして3度目に会った時、そのまま彼の住む一人暮らしのアパートに寄ることになりました。

ワンルームですが、割と片付いていて、綺麗にしているなという印象はありました。
なんとなくいいムードだったんですが、部屋のまん中に置かれているガラステーブルを挟んで向き合って座っていて、接近してくる気配はありませんでした。

紳士的なのか、奥手なのか、私にあまり興味はないのか、それとも草食系なのか、と思っていた時、「ねぇ、手相を見てあげよう」と言いました。
私はベッドを背もたれにして座っている彼の隣に動いて、くっついて座り、手を差し出しました。
そこで、運命線や頭脳線がどうの、恋愛運がどうのと言ってましたが、そんなのって適当に言っても当たることもあるしと思いながらも、けっこう楽しいし、手の平を触られていると、何だか気持ちよくなってきました。

そして「理系だと勉強も大変だし、実験なんかもあったりで、肩が凝ったりするだろ?」と聞いてきました。
「うーん、まぁ・・・。」
たしかに大学に入ってからは運動不足にもなってるし、肩が凝るってほどオバサンでもないけど、そうかなって思っていると、「俺、けっこう子供の頃から、肩揉みやマッサージが上手で、親や親せきのおじさん、おばさんにも評判だったんだ、ちょっと試してみる?」と言い出しました。

最初はそこで座ったまま肩を揉んでくれていたんですが、「こりゃ、腰もいっといた方がいいね、ちょっとベッドにうつ伏せになってみて」と言い、私は彼の言うままに従いました。
彼の魂胆は見透かしていましたが、私は自然に振るまいました。